こんにちは!
心理カウンセラーの松田 真由です。
40代、50代に差し掛かかり、
「人生このままで良いのだろうか?」と感じたことはありませんか?
まわりの同年代の女性たちが仕事でキャリアを築いて輝いていたり、
家庭生活を楽しんでいるのを見て、焦りや不安を感じてしまうこともあるかもしれません。
私自身も、まさにそのような時期を経験しました。
子ども達が自立し、家で一人の時間が増えたとき、
「これが自分が求めていたことなのかな…」
「これからどうなるんだろう」
と寂しさや漠然とした不安がよぎることがあったんです。
これまで積み重ねてきた選択や、何も大きな挑戦をしてこなかったことへの後悔が頭をよぎり、心がざわつきました。
そんな中で、私は自分と向き合い、本当にやりたいことは何なのかを考え、
また、この感情の重荷をどうすれば解消できるのかを知ったことで乗り越えることができました。
当時は気づきませんでしたが、あれが
ミッドライフ・クライシスだったのかとのちに気がつきました。
女優の小泉今日子さんが、ミッドライフ・クライシスを体験したときの体験談はこちら
▶ 「中年期の不安」に向き合い 寄り添う 小泉今日子さんの50代からの生き方
この記事では、同じような悩みを抱える方に向けて、
- ミッドライフ・クライシス(中年の危機)に40代女性が直面する理由
- 症状・悩みの乗り越え方と実体験を紹介
についてわかりやすく解説しています。
この記事を読むことで、私がどのようにして自分の人生を見つめ直し、ミッドライフ・クライシスを乗り越えたのか
そのプロセスについてもお伝えしたいと思います。
最後には、人生を真剣に考えている方に役立つ
具体例や解決策を学ぶ方法をご紹介します。
ぜひ最後までお読みくださいね。
ミッドライフ・クライシスとは?
ミッドライフ・クライシスとは、1960年代にカナダの精神分析家であるエリオット・ジャックが初めて提唱した概念で、40代から50代にかけてのいわゆる「中年の時期」に起こる心理的な状態を指します。
この時期に人々は、これまでの人生の選択や自己実現に対する不満や葛藤、そして未来に対する不安を抱きやすくなります。
また、40代から50代の時期は「第二の思春期」とも呼ばれ、
自分のアイデンティティや価値観を見直す重要な転機となります。
つまり、ミッドライフ・クライシスとは
自分のこれからの人生を見つめ直す機会とも言えるのです。
ミッドライフ・クライシス(中年の危機)に40代女性が直面する理由
ミッドライフ・クライシスが起こる要因には以下のようなものがあります。
- 人生の折り返しを意識するタイミングである
- 心身や環境の変化
- 仕事や家庭での責任の重さやプレッシャー
- 周囲の期待に応えようと頑張りすぎる
- キャリアの停滞によるモチベーションの低下や昇進や昇格の可能性の低さなど
- 子どもの独立
- 年齢を意識すること
- ホルモンバランスの変化(女性)
上記の中でも、40代女性がミッドライフ・クライシスに直面する理由は、
社会的な役割の変化と身体的な変化が重なることが大きな要因です。
たとえば、社会的な役割の変化の一例としては、
子どもが成長し手が離れることで、これまで子育てに費やしていた時間やエネルギーが減り、
親としての役割が大きく変化します。
この変化によって『これから私は何をすればいいのだろう』と考えることが多くなります。
また、親の介護の問題が出てきたり、仕事のキャリアにおいても理想と現実のギャップを感じることがあり、
そうした状況下で『自分の役割は何だろう』と自分自身について疑問を持つようになります。
あるいは、体力の低下や更年期による身体の変化なども重なり、
いまの自分に自信が持てなくなることも要因になります。
そして『これでよかったのだろうか?』と感じる瞬間、
ミッドライフ・クライシス(中年の危機)が訪れるのです。
これらが積み重なり、人生全体を見直すタイミングとなるのです。
ミッドライフ・クライシスの症状と兆候|どのように現れるか?
ミッドライフ・クライシスには、心理的な変化や身体的な変化が現れます。
以下はよく見られる症状です。
心理的な症状
・後悔の念
これまでの選択が正しかったのかと自問し、過去に対する後悔が増します。
・漠然とした不安
キャリアや健康、お金のことや家族との関係などに対して、漠然とした不安感に苛まれることがあります。
身体的な症状
・体力の低下
更年期による心身への影響や、加齢による体力の衰えなどから心身に不調を感じることが増えます。
・健康への不安
健康問題に直面することで、自己評価が低くなり、不安感が増すこともあります。
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ミッドライフ・クライシスを乗り越えるためのヒント
ミッドライフ・クライシスは、単なる危機ではなく、自分自身と向き合い、今の自分にあった新しい目標を見つけたり、今の自分が本当に大切にしている価値観に気づくチャンスでもあります。
以下のステップを通じて、これからの自分らしい人生を迎える準備をすることで、乗り越えていくことができます。
自分の価値観を見直す
まずは、これまでの人生で「あなたがどんな経験をしてきたのか「何ができるようになったのか」を振り返りましょう。
もしかすると、子育てをするうちに「時間管理」がうまくなっているかもしれませんし、「交友関係の幅」が広がったかもしれません。
あるいは、仕事で当たり前のようにできるようになった「スキル」や「特技」があるかもしれませんし、趣味や学びを通して「経験」を積んできているかもしれません。
この問いに対して、小さなことでも一つ一つ書き出してみるのをおすすめします。
さまざまな側面から自分の価値観を再評価することで、「できていなかった」と感じていたことが、じつは思い込みで、できていたこともあったと気がつくはずです。
あなたがこれまで果たしてきた役割が他者にどのような影響を与え、どのように価値をもたらしてきたかを考えてみることが大切です。
新しい目標を設定する
ミッドライフ・クライシスは、新たな目標を見つける絶好の機会です。
これまでの経験や価値観を基に、これからの人生で何を成し遂げたいのかを明確にしましょう。
キャリアの再構築や、新しいスキルの習得、趣味を見つけたり極めるなど、次のステージに向けた行動を考えることが、充実した未来を切り開く鍵になります。
自分の身体と向き合う
ミッドライフ・クライシスを乗り越えるために、自分の身体と向き合うこともとても大切です。
身体に現れる不調や症状は、
「自分の心や身体に意識を向けてね」
「自分を大切にしてね」
という身体からの大切なメッセージです。
40年、50年と毎日働き続けてきてくれた身体に意識を向けて、自分自身を大切にするタイミングでもあるのです。
特に、更年期障害や高血圧、高脂血症などの症状は、この時期に多くの女性が経験するもので、適切な対応が必要になります。
更年期障害のサイン
更年期障害は、40代から50代にかけて、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって引き起こされます。
症状としては、ほてり、疲労感、イライラ、不眠などが現れやすくなります。
この時期にホルモンバランスが崩れることで、身体的な不調とともに、精神的な不安やストレスも増加します。
下記の記事では、更年期障害のサインについて紹介されています。
更年期は病院に行く?何科の外来?検査や治療について
▶ 更年期に起こる症状と原因
改善策
改善策としておもに5つご紹介をします。
是非参考にしてみて下さい。
①バランスの良い食事
・たんぱく質、ビタミン、ミネラルを含むバランスの良い食事を心がけます。
たとえば、豆腐(たんぱく質)とビタミンが豊富な野菜(にんじん、ネギ、白菜など)、わかめ(ミネラル)を入れたお味噌汁などは、手軽に栄養素を取り入れられるのでおすすめです。
②適度な運動
・有酸素運動は自律神経のバランスを整え、呼吸器や循環器に良い刺激を与えます。
・ウォーキングや室内でも行えるヨガなど、無理なく楽しめる運動を習慣化することで、衰えがちな体力を維持することができます。
③十分な睡眠と休養
・早寝早起きを心がけ、疲れたら無理をせずに休むことが大切です。
・寝る前はスマホではなく、本を読んだり日記を書くなど、リラックスできる時間を過ごしてみましょう。
④ストレス管理
・趣味を見つけたり友人と会話をするなど、気分転換を進めることが重要です。
・我慢をして人付き合いをするのではなく、安心できる人と過ごしたり、1人でホッとできる時間を大切にしてみましょう。
⑤医療機関の受診
・症状が気になる場合は、婦人科や更年期外来、女性専門外来で相談してみるのもおすすめです。
・専門医に相談をすることで、自分にあった対処法が見つかったり、つらい症状が緩和されることがあります。
まずは、お近くの医療機関へ電話相談しましょう。
誰かに相談する
一人で抱え込まず、信頼できる友人や専門家に相談することで、客観的な視点を得ることができます。
他の人と話すことで、自分の感情を整理し、気持ちを軽くすることができます。
新しい視点を得ることで、悩みや不安を解消するヒントが見つかるかもしれません。
詳細はこちら▶ アドラー心理学カウンセリングのご案内
松田の実体験|症状発症から乗り越えることで得られたもの
私自身、子どもが成長し、子育てが一段落したことで自分の時間が増えたことと、
そのタイミングと重なるように、コロナ禍の影響で外出をしなくなったこともあり、ひとりで過ごす時間がとても長くなりました。
その結果、「このままでいいのだろうか?」という漠然とした寂しさや物足りなさを感じるようになりました。
症状発症
当時の仕事は楽しかったものの、成長ややりがいといったところを感じてるとはなかなか言いきれないところがありました。
ですが、無意識にそこの物足りなさを埋めるべく、好きな海外ドラマを観るなどして充実しているように感じていましたが、次第に「これを続けて何になるのだろう…」という虚しさに襲われるようになりました。
ちょうどその時期、息子が大学進学のために勉強を頑張る姿を見て、「私はこのままでいいのだろうか?」という不安がさらに大きくなっていったのです。
感情と向き合ったことでの気づき
その時、私は今まで感じていた充実感が薄れ、物足りなさを抱えていたことに気がつきました。
コロナ禍前は外出することで満たされていたものの、その手段がなくなり、自分と向き合う時間が増えたことで、初めて自分の人生について真剣に考えるようになったのです。
その結果、それまであまりしたことのなかった自己投資をしようと決意したのです。
はじめからやりたいことが見つかったわけではなく、多くの試行錯誤や失敗もありました。
それでも、「自分にも何かできるかもしれない」と信じて行動した結果、私はカウンセリングの学びにたどり着き、そこで自分が本当にしたかったことを見つけることができました。
息子が大学進学のために家を出た時も、私は仕事に打ち込んでいたため、寂しさを引きずることなく、心おだやかに過ごすことができました。
あの時、「このままでいいのだろうか?」と真剣に自分と向き合ったことで、今までの自分とは違う新しい行動を起こすことができました。
小さなことでも、自分が本当にやりたかったことに一歩踏み出すことが、その後の人生において非常に重要であることを強く実感しています。
また、人間行動学の権威であるDr.ディマティーニによると、感情とは認識のバランスが崩れた時のサインとのこと。
私も、後悔や不安、あるいは他人と自分を比較しては劣っているかのように感じることがありましたが、Dr.ディマティーニから感情のメカニズムを学んだことで、今では感情に振り回されず、ポジティブでもネガティブでもない「中庸思考」を実践できるようになり、穏やかな日々を送っています。
詳細はこちら▶ディマティーニ・メソッド(個人セッション)のご案内
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まとめ
今回は
- ミッドライフ・クライシス(中年の危機)に40代女性が直面する理由
- 症状・悩みの乗り越え方と実体験を紹介
について具体的に解説しました。
ミッドライフクライシスを迎えた際には
- 後悔の念
- 漠然とした不安
- 体力の低下
- 健康への不安
などが感じられたり現れたりします。
そんなときは、ぜひ
- 自分の価値観を見直す
- 新しい目標を設定する
- 自分の身体に意識を向ける
- ひとりで抱え込まずに誰かに相談をする
を心がけて実践してみてください。
とくに、誰かに気持ちを話すことで、人との関わりを感じられ、心の重荷をおろすことができるはずです。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。
読んで下さってありがとうございました。
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